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2005年05月24日

アダム・スミスと自由競争

「アダム・スミス - 自由主義とは何か」という本を読みました。自由競争について非常に分かりやすく書かれている良書だったので、重要な箇所を整理して紹介します。ちょっとお堅い内容なのですが、とても役立つ情報なので読んでいただけたら幸いに思います。

■ 各個人が己の生活をよくするために努力すれば社会全体が豊かになる

すでに説明するまでもない考え方ですね。資本主義の基盤とも言えます。スミスは「見えない手の導き」という有名な言葉でこのことを表現しています。

一見するとこの考え方は激しい競争(争い)を生むように思えるのですが、多くの仕事を得るためには「誠実さ」「仕事の質」「仕事の早さ」が求められるため、自然と社会が良い方向に向かっていくのです。

■ しかし、自由競争はフェアプレイでなければならない

自由競争に参加する個人は「競技者」であるのと同時に「審判」でもあります。そして、審判としての個人はフェアプレイに対して細心の注意をはらっています。

なぜならばフェアではない行為は「社会全体の利益に反する」「自分自身がフェアではない行為の被害に合う可能性がある」からです。

最近では「ライブドアによるニッポン放送買収」が分かりやすい例ですね。それが合法であったとしても審判(全国民)がフェアではないと判断すればダメなワケです。

■ 公共の利益を説く者は信用するな

またスミスは「公共の利益を説く者は信用するな」とも言っています。これは考えればいくつでも思い浮かびますよね。たしか、ニッポン放送&フジテレビの方々も「公共の利益」という言葉を使っていました。

とても厳しい考え方ですが、常に頭にいれておく必要がある言葉です。

■ 妥当ではない利益は「見えない手の導き」を歪めてしまう

スミスはイギリスと植民地の独占権による害を説明しています。イギリスは植民地との独占権により大きな利益をあげることが出来ましたが、その「妥当ではない利益」を得ることによりイギリス国民は「利益のために努力をする」という基本的なルールを失ってしまったのです。

それにより「見えない手の導き」は歪められ、イギリス全体が致命的に弱い体質へと変化してしまいました。

これは何に対しても当てはまることではないでしょうか。私もはじめて作ったサイトが「苦労なくYahoo登録」「苦労なくGoogle上位表示」を達成してしまったため、努力以上の利益を得ることができました。そのため、状況が変化したときに持ち直すことが出来なかったのです。

妥当でない利益は「有害」であるということを忘れないでください。

■ あらゆるものの実質価値とはそれを獲得するさいの苦労と労力である

補足として付け加えると「需給関係による価値は実質価値に近づいていく」ということです。当然のことですが忘れがちなことです。

例としては「半導体」などが分かりやすいのではないでしょうか。非常に成長性のある儲かる分野と言うことで多くの企業が参加した結果、価格が非常に下がりほとんどの企業が撤退。その後、実質価値に戻ってきたことにより生き残った企業は適正な利益をあげることができたということです。

上ブレ → 下ブレ → 実質価値 という推移の例です。

【ブッチャの独り言】
本を読むことは素晴らしいことです。古今東西の天才の英知に触れられるなんて、最高の贅沢だと思いませんか?

投稿者 buttya : 2005年05月24日 10:36

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コメント

なるほど~、といった点が多いですね。
やはり、過去から積み重ねられた英知というのは、どんなミクロな話にもしっくり来るものだとつくづく思います。

もうちょっと別の視点から、似たようなことを書こうと思っていた部分があるので、そのうち記事にしてみたいと思います。

ところで、↓の新ランキングの登録順がお隣でしたね(笑)
お友達の近くでちょっとうれしかったです~

投稿者 afl : 2005年05月24日 22:08

私にとっては難しい本(アダムスミス入門書ですが・・)だったのですが、
とても勉強になりました。

そうそう、ブログランキング.netでお隣でした。
それにしてもビジネスカテゴリでさっそくの1位だなんてさすがですね~。
アクセス数ちょっと分けてください(笑

ウチはメインサイトで参加できないので厳しいです(^^;

投稿者 ブッチャ : 2005年05月25日 14:41

こんにちわ!はじめまして。
相互リンクのお願いにやってきました。
この度リニューアルしましたので、リンク先を探しています。
MyblogListに加えてください。
成長性に賭けてください。期待に応えます。
よろしくお願いします。

投稿者 ceanet : 2005年05月31日 06:25

はじめまして。ceanetさん。
MyblogListの件、了解しました。

「コメントやBBSで相互リンクの依頼は好まない」
という人も多いので気をつけたほうがイイですよ(^^

ブログ頑張ってください!

投稿者 ブッチャ : 2005年05月31日 10:15